MENU

新型エクストレイルはひどい?言われる理由と改良後の実際|後悔する人・しない人

日産のミドルサイズSUV「エクストレイル」は、2022年7月に現行の4代目(T33型)へフルモデルチェンジしました。検索すると「新型エクストレイル ひどい」という言葉が目立ちますが、その多くは発売当初の価格や燃費、ガソリン車がなくなったことへの不満です。

一方でエクストレイルは、2025年8月のマイナーチェンジで顔つきやナビが刷新され、2026年9月には一部仕様変更も行われています。この記事では「ひどい」と言われる理由を一つずつ取り上げ、最新モデルで実際にどうなっているのか、どんな人なら買って後悔しないのかを整理します。

走行するエクストレイル(2026年9月一部仕様変更モデル)
出典:日産自動車ニュースルーム
目次

【結論】新型エクストレイルが「ひどい」と言われる理由と実際

  • 「ひどい」と言われる主な理由は、価格の高さ・高速道路での燃費・ガソリン車がない・3列目の狭さの4つ
  • デザインや納期への不満は、2025年以降のモデルでかなり解消されている
  • 街乗り中心で、静かさやモーターの加速、4WD(e-4ORCE)の安定感を重視する人には満足度が高い
  • 価格や高速燃費、リセールを最優先する人は、RAV4やハリアーなどライバル車と比べてから決めるのがおすすめ

新型エクストレイルが「ひどい」と言われる理由一覧

まずは、ネット上でよく見られる不満と、最新モデルでの状況を一覧にまとめます。

理由よくある声最新モデルでの状況
価格が高い400万円を超えて手が出しにくい2026年9月にSグレードが廃止され、409万2,000円から
高速道路で燃費が伸びないカタログ値ほど走らないe-POWERの特性。街乗りでは良好
ガソリン車がない安いガソリン車が欲しかった国内向けはe-POWERのみ(変わらず)
3列目シートが狭い大人が座るのは厳しい3列シートは一部の4WD車のみの補助的な席
売れていない不人気なのでは2026年上半期はRAV4やハリアーを下回る
不具合の声がある故障が心配保証内容とリコール情報の確認が大切
デザインがダサい先代の方が良かった2025年8月のマイナーチェンジで刷新
納期が長い何か月も待たされた発売当初ほどの長納期は聞かれなくなった

ここからは、それぞれの理由を「言われていること」「実際どうか」「どうすれば後悔しないか」の順に詳しく見ていきます。

理由①価格が高い

エクストレイル Gグレード(2026年9月一部仕様変更モデル)
出典:日産自動車ニュースルーム

もっとも多い不満が価格です。現行型の発売当初は、もっとも安い2WDの「S」が319万8,800円から買えました。ところが2026年9月3日の一部仕様変更でSグレードが廃止され、最安グレードは「X」の409万2,000円になりました。入口の価格は発売当初より約90万円高くなった計算です。

2026年9月時点の主なグレードの価格(税込)は次のとおりです。

グレード駆動方式・定員価格(税込)
X2WD・5人乗り4,092,000円
X e-4ORCE4WD・5人乗り4,389,000円
X e-4ORCE4WD・7人乗り4,521,000円
G2WD・5人乗り4,653,000円
G e-4ORCE4WD・5人乗り4,950,000円
ROCK CREEK4WD・5人乗り/7人乗り4,757,500円/4,889,500円
NISMO4WD・5人乗り5,754,100円〜5,962,000円

実際はどうか

現行エクストレイルは全車が電動パワートレインの「e-POWER」で、運転支援のプロパイロットなど先進装備も充実しています。装備内容を考えると一概に割高とは言えませんが、「エクストレイル=手頃なSUV」というイメージを持っていた人ほど、価格の上がり方に驚くのは無理もありません。

後悔しないための対策

  • Xグレードの2WDなど、必要な装備に絞ったグレードを検討する
  • 決算期など値引きが出やすい時期に商談する
  • 新車にこだわらず、状態の良い中古車も候補に入れる

中古車の価格事情はエクストレイルの中古はなぜ安い?で詳しく解説しています。

理由②高速道路で燃費が伸びにくい

エクストレイルのWLTCモード燃費は、2WDで19.7km/L、4WDのe-4ORCEで18.4km/L前後です(2024年6月〜2025年9月生産モデルのカタログ値)。ミドルサイズSUVとしては悪くない数字ですが、「高速道路だと思ったほど伸びない」という声があります。

実際はどうか

e-4ORCEのカタログ値を走行シーン別に見ると、市街地16.1km/L、郊外20.5km/L、高速道路18.3km/Lです。郊外より高速道路のほうが燃費が落ちるのが特徴で、これはエンジンで発電した電気でモーターを回す「シリーズ式」というe-POWERの仕組みによるものです。一定速度で長く走る高速道路では、エンジンで直接タイヤを回す方式のハイブリッドのほうが効率で有利になりやすいのです。

後悔しないための対策

また、e-POWERは冬場に燃費が落ちやすい傾向もあります。暖房のためにエンジンを回す時間が長くなるためで、寒冷地で乗る人は冬の燃費がカタログ値から下がることを想定しておくと、購入後のギャップが小さくなります。

街乗りや郊外の移動が中心なら、燃費に不満を感じることは少ないはずです。逆に、毎日のように高速道路を長距離走る人は、トヨタのRAV4やハリアーなど、高速巡航が得意なハイブリッド車と実燃費を比べてから選ぶと安心です。

理由③ガソリン車がない

先代(3代目)のエクストレイルには、2.0Lのガソリン車やハイブリッド車がありました。しかし現行の4代目は、国内向けを1.5L可変圧縮比ターボ(VCターボ)で発電するe-POWERのみに絞っています。

実際はどうか

ガソリン車がなくなったことで、価格は上がりました。一方で、モーター駆動ならではの静かさや、アクセルを踏んだ瞬間からの力強い加速は、ガソリン車にはない魅力です。「価格を抑えたい」「エンジンの鼓動を感じたい」という人には物足りない反面、静かで滑らかな走りを求める人にはむしろメリットになります。

とくに4WDのe-4ORCEは、前後に配置したモーターで4つのタイヤの駆動力やブレーキを細かく制御するのが特徴です。雪道や雨の日のカーブでも車体の揺れが少なく、同乗者が酔いにくいと評価されることが多い部分で、ガソリン車の4WDとは違う乗り味になっています。

理由④3列目シートが狭い

走行するエクストレイル(リヤビュー)
出典:日産自動車ニュースルーム

エクストレイルには7人乗りの3列シート車もありますが、設定はX e-4ORCEやROCK CREEKなど一部の4WD車に限られます。3列目は大人が長時間座るには窮屈で、3列目を使うと荷室もほとんど残りません。

後悔しないための対策

3列目は「子どもの送り迎え」や「たまに友人を乗せる」程度の補助席と考えるのが現実的です。日常的に7人で移動するなら、ミニバンも選択肢に入れたほうが満足度は高くなります。なお、ボディサイズはハリアーとも近いので、運転のしやすさを気にする人は新型ハリアーは大きすぎる?もあわせて参考にしてください。

理由⑤販売台数が少なく「不人気」と言われる

2026年上半期(1〜6月)の登録台数を見ると、エクストレイルはライバルのミドルサイズSUVを下回っています。

車種2026年上半期の登録台数
トヨタ RAV429,222台
トヨタ ハリアー25,790台
マツダ CX-516,988台
スバル フォレスター13,415台
日産 エクストレイル10,787台

実際はどうか

販売台数が少ないことは、裏を返せば街でほかの人と被りにくいということでもあります。ただし、中古車として売るときの価格(リセール)は、人気が集中している車種ほど期待しにくい面があります。数年で乗り換える予定の人は、下取り価格の見込みも販売店で確認しておきましょう。

理由⑥不具合・故障の声がある

ネット上では、電装系やソフトウェアまわりの不具合で販売店に何度も入庫した、という声も一部で見られます。e-POWERやe-4ORCEといった新しい電動技術を多く使っている分、トラブルの話題が目につきやすい面もあります。

後悔しないための対策

  • 購入前に、メーカー保証の内容と期間を確認しておく
  • 国土交通省や日産のリコール情報で、対象になっていないかを確認する
  • 長く乗る予定なら、販売店の延長保証への加入も検討する

かつて言われていたが、改善された点

エクストレイル Xグレード(ブラック塗装の18インチアルミホイール)
出典:日産自動車ニュースルーム

発売当初に多かった「デザインがダサい」「納期が長い」といった不満は、その後の改良でかなり解消されています。

2025年8月のマイナーチェンジ

日産は2025年8月21日にエクストレイルのマイナーチェンジを発表し、9月18日に発売しました。主な変更点は次のとおりです。

  • 横桟基調のフロントグリルと、上下二分割のヘッドランプを採用した新しい顔つき
  • 日産として国内初となる、Google搭載のNissanConnectインフォテインメントシステムを採用
  • タフな見た目の新グレード「ROCK CREEK」と、走りを磨いた「NISMO」を追加
エクストレイルの運転席まわり
出典:日産自動車ニュースルーム

2026年9月の一部仕様変更

2026年9月3日には一部仕様変更が行われ、最新の法規に適合したうえで、外観と装備が見直されました。

  • Gグレード:新デザインの19インチアルミホイールを標準装備。ルーフレールとドアミラーをブラック化
  • Xグレード:18インチアルミホイールとリヤサイドスポイラーをブラック化し、リモコンオートバックドアを標準装備
  • NISMO:NissanConnectインフォテインメントシステムを標準装備

納期についても、半導体不足で長く待たされた発売当初ほどの話は聞かれなくなっています。最新の納期は時期や地域で変わるので、商談時に販売店で確認してください。

エクストレイル ROCK CREEK
出典:日産自動車ニュースルーム

ライバルSUVと比べたエクストレイルの立ち位置

エクストレイルを検討する人の多くは、同じミドルサイズSUVのライバルとも比較しています。それぞれの得意分野を押さえておくと、自分に合う1台を選びやすくなります。

車種得意なところエクストレイルと比べるときのポイント
日産 エクストレイル静かでなめらかな加速、e-4ORCEの安定感街乗りの快適さを重視するなら有力
トヨタ RAV4販売台数が多く、ハイブリッドの選択肢が豊富高速燃費やリセールを重視する人は要比較
トヨタ ハリアー都会的なデザインと内装の高級感見た目や上質感を優先するなら候補
マツダ CX-5運転する楽しさ、デザイン性走りの好みで選び分けたい
スバル フォレスターAWDの安心感、アウトドアでの使い勝手悪路走破性の考え方を比べたい

同じ予算でも、何を優先するかで最適な車は変わります。気になる車種があれば、できれば同じ日に続けて試乗し、乗り心地や静かさを直接比べるのがおすすめです。

後悔しないためのグレードの選び方

エクストレイルは標準モデルに加えて、ROCK CREEKやNISMOなどの個性的なモデルもそろっています。用途別の選び方の目安は次のとおりです。

  • X(2WD):価格を抑えたい人向け。街乗り中心で雪道を走らないなら十分
  • X e-4ORCE:4WDの安定感が欲しい人や、3列シートが必要な人向け
  • G/G e-4ORCE:19インチアルミホイールなど装備を充実させたい人向け
  • ROCK CREEK:アウトドアで使い倒したい人向け。防水シートなど専用装備あり
  • NISMO:走りの楽しさを重視する人向け。価格は大きく上がる

迷ったときは、「4WDが必要か」「3列シートが必要か」の2点から決めると、グレードを絞り込みやすくなります。

購入前に試乗で確認したいポイント

「ひどい」と後悔しないためには、試乗で自分の使い方に合うかを確かめることが一番の近道です。とくに次の点はチェックしておきましょう。

  • 高速道路やバイパスを走り、加速感と静かさを確かめる
  • エンジンがかかったときの音や振動が気にならないか
  • 運転席からの見晴らしと、車幅感覚のつかみやすさ
  • 後席や3列目に実際に座り、家族が窮屈に感じないか
  • ナビやスマートフォン連携の操作性

新型エクストレイルを買って後悔する人・しない人

後悔しやすい人

  • とにかく購入価格を抑えたい人
  • 高速道路を長距離走ることが多く、燃費を最重視する人
  • 7人で乗る機会が多い人
  • 数年で手放す予定で、リセールを重視する人

後悔しにくい人

  • 街乗りや郊外の移動が中心の人
  • 静かで滑らかな走りを求める人
  • 雪道やアウトドアで、4WD(e-4ORCE)の安定感を活かしたい人
  • ほかの人と被りにくいSUVに乗りたい人

新型エクストレイルのよくある質問

エクストレイルはなぜ不評なのですか?

主な理由は、価格が大きく上がったこと、高速道路で燃費が伸びにくいこと、ガソリン車がなくなったことです。車そのものの完成度より、「以前のエクストレイルと比べて変わった点」への不満が中心です。

エクストレイルはやめたほうがいいですか?

使い方次第です。街乗り中心で静かさや4WDの安定感を重視するなら、満足度は高いでしょう。高速道路の長距離移動が多い人や、価格・リセールを最優先する人は、RAV4やハリアーと比べてから決めることをおすすめします。

新型エクストレイルの欠点は何ですか?

価格の高さ、高速道路での燃費、3列目シートの狭さ、ガソリン車がないことの4つが代表的な欠点です。

エクストレイルはなぜ人気がないのですか?

トヨタのRAV4やハリアーなど、強力なライバルに販売台数で差をつけられているためです。2026年上半期の登録台数は10,787台で、RAV4(29,222台)やハリアー(25,790台)を大きく下回りました。

【まとめ】新型エクストレイルは「ひどい」車ではない

新型エクストレイルが「ひどい」と言われる理由の多くは、価格の上昇や高速燃費、ガソリン車の廃止といった「先代からの変化」への不満です。デザインや納期の問題は2025年以降の改良でかなり改善されており、静かな走りと4WDの安定感は今でも大きな魅力です。

自分の使い方が「後悔しにくい人」に当てはまるなら、エクストレイルは十分おすすめできるSUVです。購入前には必ず試乗し、ライバル車とも比べたうえで判断しましょう。

参考:日産自動車ニュースルーム「「エクストレイル」を一部仕様変更」(2026年9月3日)、「「エクストレイル」をマイナーチェンジ、併せて新グレード「ROCK CREEK」を追加」(2025年8月21日)、日産自動車 エクストレイル公式サイト。登録台数は日本自動車販売協会連合会の公表データをもとにした各報道より。

目次