マセラティ ギブリはイタリアの高級車ブランドですが、中古市場では比較的安い価格で取引されています。
その理由は、故障しやすいからでしょうか?
この記事では、マセラティ ギブリの中古車が安い理由や維持費などを紹介します。
マセラティ ギブリの中古が安い理由は故障しやすいから?
引用:マセラティ
マセラティ ギブリの中古が安いのには「故障しやすい」という理由も大いに関係しています。
故障しやすい以外にも、「維持費が高い」「需要が少ない」など価格が下がる要因があるので詳しく見ていきましょう。
故障しやすい理由
- 【エンジンがフェラーリ製であること】
フェラーリのエンジンは高性能ですが、その分メンテナンスが煩雑で高額になります。
また、日本の気候や道路環境に合わせてチューニングされていないため、オイル漏れやオーバーヒートなどのトラブルが起こりやすいです。
- 【電装系の不具合】
マセラティのナビゲーションシステムやオーディオシステムなどの高機能な装備は、不具合が多く故障の原因になりやすいです。
維持費が高い理由
マセラティ ギブリの維持費が高い理由は、ガソリン代や税金、整備費用などにあります。
- ガソリン代
3.0L V6ツインターボエンジンを搭載しており、燃費は市街地で7.6km/L、高速道路で12.8km/Lという低い数値のため、一般的な乗用車と比べるとガソリン代は約2倍から3倍になります。
- 税金
排気量が3.0L以上のため、自動車税は約6万円になり、重量税も約2万円かかります。
さらに、自動車取得税も約30万円から40万円程度必要です。これらの税金は、毎年支払わなければなりません。
- 整備費用
高性能なエンジンや電子制御システムを備えており、専門的な知識や技術が必要です。
そのため、一般的な整備工場では対応できず正規ディーラーでの整備が必要になります。
整備費用は、オイル交換だけでも約5万円から10万円程度かかり、タイヤ交換やブレーキパッド交換なども高額になります。
以上のように、この車を所有するには、それなりの経済力が必要です。
需要が少ない理由
マセラティ ギブリは価格やデザインや性能などの面で競争力が低く、需要が少ないと言えます。
- 【価格が高すぎる】
日本では約1,300万円からという設定で、同じクラスのBMWやメルセデス・ベンツよりも高額です。
また、燃費も悪く、税金や保険料も高くなりますのでマセラティ ギブリを購入するにはかなりの費用がかかります。
- 【デザインが古臭い】
マセラティは伝統的なイタリアンスタイルを重視していますが、それが逆に時代遅れに見えることもあります。
特に、フロントグリルやヘッドライトなどの顔つきが古く感じられ、内装も質感や機能性に欠けるという声があります。
- 【性能が低い】
スポーツカーとしてのイメージが強いですが、ギブリはそれに見合わない性能を持っています。
エンジンはV6ターボで最高出力は350馬力ですが、重量は約1.8トンもあるので加速やハンドリングにおいてライバル車に劣ります。
また、乗り心地や静粛性も良くないという評価があります。
マセラティ ギブリの中古が価格はどのくらい?
引用:マセラティ
中古車の価格は、年式や走行距離、装備や状態などによって異なりますが、一般的には新車価格の半額以下になることが多いです。
例えば、2019年式のマセラティ ギブリは新車で約1,400万円ですが、中古車では約600万円程度で販売されています。
また、2015年式のマセラティ ギブリは新車で約1,200万円ですが、中古車では約400万円程度で販売されています。
中古車市場ではマセラティ ギブリの需要や供給が少ないため、希望する車を見つけるのが難しいです。
価格が手頃になる一方で、品質や安全性に問題がないかを確認する必要がありますのでご注意下さい。
マセラティ ギブリの認定中古車で購入すると故障しにくい?維持費も安くなる?
引用:マセラティ
マセラティ ギブリの認定中古車を購入すると、故障しにくいというメリットがあります。
認定中古車とは、メーカーや正規ディーラーが厳しい基準で検査や整備を行った中古車のことで、保証やアフターサービスも充実しています。
認定中古車は故障しにくいのは走行距離や年式に関係なく、メーカーの基準に合わせて部品交換や修理が行われているからです。
また、認定中古車は新車よりも安く購入できるので、維持費も安くなります。
しかし、認定中古車の在庫は限られており、希望する色やグレードが見つからない場合があります。
マセラティ ギブリの維持費はどのくらいかかる?
引用:マセラティ
マセラティ ギブリの維持費には、主に以下の4つの項目があります。
- 税金
- 保険
- 燃費
- 整備
それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。
税金
マセラティ ギブリの排気量は3.0Lなので、年間の自動車税は58,000円です。
自動車重量税は、車検時に2年分を一括で支払います。
マセラティ ギブリの重量は1,810kgなので、2年分の自動車重量税は75,600円です。
したがって、マセラティ ギブリを所有するためには、2年間で133,600円の税金が必要です。
保険
保険料は、車両価格や走行距離、運転者の年齢や性別、事故歴などによって異なりますが、一般的には高額なものとなります。
一般的には年間30万円~50万円程度と考えられます。
マセラティ ギブリの保険料を安くする方法としては、以下のようなものがあります。
- 車両保険や任意保険を見直す。
- 走行距離割引や事故防止割引を利用する
- 複数台割引や家族割引を利用する
燃費
マセラティ ギブリの燃費は公式サイトによると、市街地で7.6km/L、高速道路で12.8km/Lです。
これをもとに、年間1万km走行した場合の燃料代を計算すると、以下のようになります。
・市街地走行:1万km / 7.6km/L × 180円/L = 約23万円
・高速道路走行:1万km / 12.8km/L × 180円/L = 約14万円
平均的な走行パターン(市街地:高速道路 = 6:4)だとすると、燃料代は年間約19.4万円となります。
整備
マセラティ ギブリは高性能な車なので、定期的な整備が必要です。
整備費用は走行距離や整備内容によって異なりますが、一般的には年間20万円~30万円程度と考えられます。
整備費用を節約するためには、正規ディーラー以外の整備工場を利用したり、自分でオイル交換やタイヤ交換などを行ったりするようにしましょう。
以上の4つの項目が、マセラティ ギブリを所有する上で必要となってくる費用になります。
これは一般的な車の維持費と比べるとかなり高いですが、マセラティ ギブリの魅力に見合う価値があると思います。
【まとめ】マセラティ ギブリの中古が安い理由は3つ!
引用:マセラティ
マセラティ ギブリの中古が安い理由は、下記3つの理由によるものです。
- 故障しやすい
高性能なエンジンや電子制御システムを搭載していますが、故障しやすく、修理に時間と費用がかかります。
- 維持費が高い
燃費が悪く、税金や保険料も高額です。また、タイヤやブレーキなどの消耗品の交換も頻繁に必要です。
- 需要が低い
デザインや性能は魅力的ですが、日本ではあまり知名度がありません。日本では実用性やコスパを重視するユーザーにとっては魅力的ではないと感じられます。
需要が低いということは、中古市場でも売れ残りやすく、値下げされやすいということになります。
以上の理由で、マセラティ ギブリの中古車は安いと言えます。
しかし、それは逆にチャンスでもあります。
マセラティ ギブリの中古を購入することで、高級車の魅力を手頃な価格で味わうことができます。
もちろん、維持費や故障の問題はありますが、それを承知でマセラティ ギブリを愛することができるなら、中古市場で掘り出し物を見つけることも可能です。